現在、国内外で新型コロナウイルス感染拡大が起こっております。我が国においては4月7日に東京都、大阪府をはじめとする7都府県に緊急事態宣言が発令され、4月16日にはそれが全都道府県に拡大されました。このような状況の中、5月23日~25日に大阪府立国際会議場で予定されておりました第67回日本実験動物学会総会・学術集会が抄録集掲載による誌上開催となり、対面方式の学会は中止となりました。JALAMではこの大会において、5月25日にシンポジウム「宇宙環境を利用した生物研究の現状と未来」を大会と共催する予定でおりました。また、例年、日本実験動物学会総会の前後に日本実験動物医学専門医協会(JCLAM)とウェットハンド研修会を共催して参りました。しかしながら今回は両アクティビティー共に中止とせざるを得ないこととなりました。また、これらのアクティビティーへの参加を単位とする実験動物医学専門医の新規申請及び更新も今年度は凍結するとの決定がJCLAMよりなされました。今年度の専門医受験を予定されておりました会員諸氏には多大なご迷惑をお掛けすることになりますが、このような緊急事態でございますので何卒ご容赦頂きますようお願い申し上げます。
また、緊急事態宣言が全都道府県に発令されたことにより、実験動物施設を有している全国の大学、企業等で研究者や飼養者の施設への立ち入りが制限されるなど、会員諸氏の所属する研究機関やその実験動物施設においても対応に苦慮されていることと思います。このような危機の時にこそ実験動物医学の専門家としての知識、経験を活かして、各所属先において日本の科学研究の生命線を維持して頂けることを期待しております。
最後になりましたが、今後このウイルスに対するワクチンや治療薬の開発研究が活発になることが予想されますが、いずれの場合においても動物実験は必要不可欠です。その際はたくさんの会員諸氏が実験動物医学の観点からこれらの研究に貢献されることを願っております。一刻も早くこのウイルス感染症が人類のコントロール下に収まることを願ってやみません。
学 会 案 内
(学術集会委員会)
日本実験動物学会関連の日程
第67回日本実験動物学会総会
会 期:2020年5月23日(土)~ 25日(月)
会 場:大阪府立国際会議場
新型コロナウイルス感染症拡大のため、下記のように本学会は誌上開催に変更されました。それに伴い、会期中に予定されておりましたJALAM/JCLAMの理事会等の開催案内、並びにJALAMシンポジウム及びJCLAMフォーラムの開催案内と抄録につきましては掲載を取り止めております。悪しからずご了承願います。
(日本実験動物学会HPより。許諾を得て掲載)
「I.げっ歯類及びウサギの獣医学的管理」のウェットハンド研修会の第2回目は、2019年9月
8日(日)~ 9日(月)に実施しました。場所は実験動物中央研究所でした。
日 程:2019年9月8日(日)8:30~17:40、2019年9月9日(月)8:00~18:00
場 所:実験動物中央研究所(〒210-0821 川崎市川崎区殿町 3-25-12)
研修費:30,000 円(一般)、15,000 円(学生)
講 師:
安居院 高志(研修責任者、北海道大学大学院獣医学研究院)DVM, Ph.D., DJCLAM
木村 透(委員長 山口大学 共同獣医学部 獣医学科 実験動物学)DVM, Ph.D., DJCLAM
桐原 由美子(島根大学 総合科学研究支援センター 実験動物部門)DVM, Ph.D., DJCLAM
黒澤 努(鹿児島大学共同獣医学部)DVM, Ph.D., DJCLAM
今野 兼次郎(ボゾリサーチセンター)DVM, Ph.D., DJCLAM
高木 久宜(副委員長 浜松医科大学 光先端医学教育研究センター 医用動物資源支援部)DVM, Ph.D., DJCLAM
林元 展人(実験動物中央研究所 ICLAS モニタリングセンター) DVM, Ph.D., DJCLAM
森田 華子(実験動物中央研究所 ICLAS モニタリングセンター) DVM, Ph.D.
井上 貴史(実験動物中央研究所 ICLAS モニタリングセンター) DVM, Ph.D., DJCLAM
研修内容: 台風の影響を受けましたが、修了書を授与まで完了しました。
第1日目〔9月8日(日)〕
時間内容場所
8:30~ 8:50受付 名札ケース、資料、飲み物受取り
8:50~ 9:00諸注意、スケジュールの説明(10分) 講師:井上先生1Fレクチャールーム
【講義】(9:00~12:40)
9:00~ 9:30①概論(30分) 講師:黒澤先生
9:30~10:00②概論(30分) 講師:安居院先生
10:00~10:45③げっ歯類及びウサギの概論・飼育管理(45分)講師:高木先生
10:45~10:55休憩(10分)
10:55~11:40④麻酔、鎮痛、安楽死について(45分) 講師:安居院先生
11:40~12:20⑤げっ歯類及びウサギの感染症(40分) 講師:林元先生
12:20~12:40⑥げっ歯類の遺伝子検査(20分) 講師:林元先生
12:40~13:40【昼食】弁当と飲み物 気管挿管ビデオ映写 講師:今野先生
13:40〜14:10実中研動物実験委員会よりの教育訓練
【実習】(14:10~18:00)
14:10~16:50ウサギの麻酔、気管挿管に関する実習(160分)
講師:黒澤先生、今野先生、桐原先生、高木先生
協賛:夏目製作所、ハクバテック1F実習室
16:50~17:00休憩(10分)
17:00~18:00ウサギの感染症に関する実習(60分)講師:林元先生、井上先生
第2日目〔9月9日(月)〕
時間内容場所・(班)
8:45~ 9:00入場1Fレクチャールーム
【実習】(9:00~12:00)1F実習室
9:00~10:50げっ歯類の麻酔・鎮痛に関する実習(140分)
講師:黒澤先生、今野先生、桐原先生、高木先生
協賛:夏目製作所、ハクバテック
10:50~11:00休憩(10分)
11:00~12:00げっ歯類の感染症に関する実習(60分)
講師:林元先生、井上先生
12:00~13:00【昼食】弁当と飲み物
ランチョンセミナー(夏目製作所、ハクバテック)1Fレクチャールーム
【動物実験計画書 演習】(13:00~16:00)
13:00~13:30動物実験計画書の審査に関する講義(30分) 講師:安居院先生
13:30~16:00動物実験計画書の模擬審査に関する演習(150分)
①各班での模擬審査(90分)
講師:安居院先生、黒澤先生、井上先生、木村先生
②各般の発表、全体討議 座長:安居院先生
16:00~17:00模擬試験(60分)
17:00~17:10実験動物医学専門医の心構え(10分) 講師:黒澤先生
17:10~17:30修了書授与 黒澤会長
17:30解散
受講者:25名
協 賛:夏目製作所、ハクバテック
次回のウェットハンド研修会は下記のように実習・講義を予定しています。但し、新型コロナウイルス感染症拡大の状況により変更の可能性があります。今後のHP等での案内にご注意ください。
2020年度(令和2年度)日本実験動物医学専門医協会ウェットハンド研修会
第一回目:開催中止
「II. イヌ・ブタの獣医学的管理」
日程:2020年5月30日(6月21日)(土)10:00~17:00
2020年5月31日(6月22日)(日) 9:00~16:40
場所:北海道大学 獣医学研究院 獣医学部門(〒060-0818 札幌市北区北18条西9丁目)
アクセス: https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/access/
定員:20名
第67回日本実験動物学会総会の中止さらには国内では緊急事態宣言の発出がなされました。2020年度第一回ウェットハンド研修会の開催につきましては、開催地の選定および参加希望者のアンケートによる日程の調整など対応を図ってまいりました。
しかし、受講者および関係者の健康・安全面を第一に考慮し、本研修会の開催を断念中止と決定させていただきました。
第二回目(あくまで予定のため、実施の有無を含め今後のHP等での案内にご注意下さい)
日程:2020年8月27日(木)
2020年8月28日(金)
場所:岡山理科大学 今治キャンパス(〒794-8555 愛媛県今治市いこいの丘1-3)
定員:20名
研修内容(二回目の予定は確定後お知らせします):
1日目
10:00〜12:45 講義(概論Ⅰ、概論Ⅱ、イヌ・ブタの麻酔)
12:45〜13:45 昼食(ランチョンセミナー)
14:00〜17:00 イヌ・ブタの吸入麻酔実習 又は 動物実験計画書演習(班に分かれて演習予定)
2日目
9:00〜11:45 講義(イヌ・ブタの疾病1 - 内科疾患、感染症;
イヌ・ブタの疾病2 - 実験動物として特に注意すること)
11:45〜12:15 昼食
12:30〜15:30 前日と班を入れ替えて演習
15:30〜16:30 模擬試験
16:30〜16:40 修了証授与
研修費: 30,000円(一般)、15,000 円(学生)
2019-2020年度総会開催報告
2019-2020年度総会は、第162回日本獣医学会学術集会(つくば国際会議場)において、2019年9月12日(木)に第9会場において開催されました。池副会長の挨拶の後、各種授与式が執り行われ、下記の会員(敬称略)が授与されました。
授与式
◎2019-2020 年度(第 16 回)前島賞授与式
受賞者:守屋 大樹 会員(大阪大谷大)
研究課題:「腫瘍細胞死誘導時の抗腫瘍免疫増強にDAMPs分子を介した腫瘍浸潤樹状細胞の 所属リンパ節への移行促進が関与する」
◎2018-2019 年度 実験動物医学専門医認定式
新実験動物医学専門医
認定第157号 内橋真悠
認定第158号 安藤博之
認定第159号 飯田玄徳
認定第160号 礒部剛仁
認定第161号 伊藤拓哉
認定第162号 井上知紀
認定第163号 内山裕貴認定第164号 大杉剛生
認定第165号 小澤美幸
認定第166号 落合雄一郎
認定第167号 加納聖
認定第168号 菊月隆太
認定第169号 木村純平
認定第170号 高井了認定第171号 髙木善市
認定第172号 寺田節
認定第173号 西江英明
認定第174号 林元詩織
認定第175号 藤澤千恵
認定第176号 宮本陽子
認定第177号 渡邊厚
【 議 事 】
[1]2018-2019年度事業報告 (8/1〜7/31)
1.2018-2019 年度総会の開催
時期:2018 年9 月13 日
場所:つくば国際会議場 第161 回日本獣医学会学術集会
議事:会則の改定/ 2017-2018年度事業報告/2017-2018年度決算報告/2018-2019年度事業計画案/ 2018-2019年度予算案/JALAM功労賞の制定/来年の学会とエクスカーションについて/報告事項
2.理事会の開催
(1)第1 回理事会
時期:2018 年9 月11 日
場所:つくば国際会議場 第161 回日本獣医学会学術集会
出席者:安居院、池、角田、久和、佐々木、下田、鈴木、古市(以上理事)、
黒澤、橋本(以上監事)
欠席者:森松(理事)
(2)第2 回理事会
時期:2019 年5 月14 日
場所:福岡国際会議場 第66 回日本実験動物学会総会
出席者:安居院、池、角田、久和、佐々木、下田、鈴木、古市(以上理事)、黒澤(監事)
欠席者:森松(理事)、橋本(監事)
3.学術集会委員会
委員長:佐々木宣哉(北里大)
委 員:岡村匡史(副委員長、国際医療センター)、北村浩(酪農大)、花木賢一(感染研)、
佐々木隼人(北里大)、越後谷裕介(日大)、小久保年章(放医研)、綾部信哉(理研)
(1)第161 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2018 年9 月12 日に学術集会委員会を開催した。議題:今後の実験動物医学シンポジウムについて
(2)第161 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2018 年9 月13 日に委員長が日本獣医学会プログラム委員会に出席した。
(3)前回委員会から今回委員会までの間にMLで第66 回日本実験動物学会総会並びに第162回日本獣医学会学術集会におけるJALAMシンポジウム内容等について検討し、準備を進めた。
(4)下記の通り、教育講演・シンポジウムを企画・開催した。
第161 回日本獣医学会学術集会
JALAM シンポジウム「糖尿病:基礎研究から臨床応用へ向けて」
時期:2018 年9 月13 日
場所:つくば国際会議場
第66 回日本実験動物学会総会
JALAM シンポジウム「脊椎動物モデルとしての魚類の基礎と応用」
時期:2019 年5 月14 日
場所:福岡国際会議場
4.情報・編集委員会
委員長:鈴木穂高(茨城大)
委 員:伊藤麻里子(副委員長、名大)、綾部信哉(理研)、大沼健太(日本たばこ産業)、
和穎岳(ヤクルト中央研)、近藤友宏(大阪府大)、明貝俊彦(岡山理科大)
(1)JALAM NEWS LETTER「実験動物医学」No.51(2018.8)およびNo.52(2019.4)を編集し、本学会ホームページ(HP)に掲載した。
(2)本学会一般公開HP をjalam.jp ドメインで管理運営し、随時、内容を更新した。
(3)JALAM-ML(jalam@umin.ac.jp)および会員HP (http://jalam.jp/htdocs/)を管理運営した。
(4)第161 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2018 年9 月11 日にJALAM 情報・編集委員会を開催した。
5. 研修委員会
委員長:久和 茂(東大)
委 員:中村紳一朗(副委員長、滋賀医科大)、岡村匡史(国際医療研究センター)、
倉岡睦季(日獣大)、小久保年章(放医研)、今野兼次郎(ボゾリサーチ)、
高木久宜(日本エスエルシー)、林元展人(実中研)、藤澤彩乃(東大)
第161 回日本獣医学会に合わせ、2018 年9 月9, 10 日にウェットハンド研修会「III. サル類の獣医学的管理」をハムリー株式会社つくば研究所(古河市)で共催した。受講者は16 名。また、第21回委員会を9 月11 日につくば国際会議場で開催した。
第66 回日本実験動物学会総会に合わせ、2019 年5 月12,13 日にウェットハンド研修会「I. げっ歯類及びウサギの獣医学的管理」を福岡大学(福岡市)で共催した。受講者は25 名。
6.実験動物学教育委員会
委員長:古市達哉(岩手大)
委 員:横須賀 誠(副委員長、日獣大)、安居院高志(北大)、浅野淳 (鹿児島大)、
伊豆弥生(岡山理科大)、越後谷裕介(日大)、大杉剛生(酪農大)、
岡田利也(大阪府大)、角田茂(東大)、木村透(山口大)、久和茂(東大)、
佐々木宣哉(北里大)、佐々木隼人(北里大)、佐藤雪太(日大)、竹内崇師(鳥取大)、
田中あかね(東京農工大)、塚本篤士 (麻布大)、富岡幸子 (鳥取大学)、
二上英樹(岐阜大)、橋本統(北里大)、森松正美(北大)
(1) 第161 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2018 年9 月11 日に委員会を開催した。
(2) 獣医学教育モデル・コア・カリキュラム有識者会議から、実験動物学のコア・カリキュラムの改訂作業について依頼があり、教育委員会として対応した。各委員の協力の下、実験動物学講義および実習のコア・カリキュラムの改訂案を作成し、有識者会議へ提出した。
7.実験動物法規等検討委員会
委員長:下田耕治(慶應大)
委 員:大沢一貴(副委員長、長崎大)、笠井憲雪(東北大)、二上英樹(岐阜大)、
武井信貴子(イナリサーチ)、横山政幸(武田薬品工業)
(1) 第161回日本獣医学会学術集会(一般財団法人日本生物科学研究所、つくば国際会議場)において第1回委員会を開催した。
(2)「動物の愛護及び管理に関する法律」改正について、意見交換を行った。
8. 前島賞選考委員会
委員長:池 郁生(理研)
委 員:三好一郎(副委員長、東北大)、小野悦郎(九大)、加藤啓子(京都産業大)、
岡本宗裕(京大(2019 年7 月まで))、鈴木樹理(京大(2019 年7 月から))、
杉山文博 (筑波大)、中村紳一朗(滋賀医大)、山中仁木(長崎大)
第161回日本獣医学会学術集会における2018-2019年度第15回前島賞候補者の選考が2018年9月12日に行われ、下記の松田研史郎会員が候補者として安居院会長に報告された。翌日の総会で同会員が表彰された。
候補者:松田研史郎 会員(東京農工大)
研究課題:未熟児網膜症病態発現機構の分子解析:マスト細胞の必要性
[2]2018-2019 年度決算報告 (8/1〜7/31)
一般会計決算報告について
会費納入状況について
[3]2019-2020 年度事業計画 (8/1〜7/31)
1. 総会
2019-2020 年度総会を第162 回日本獣医学会会期中に行う。
2.学術集会委員会
(1) 第162 回日本獣医学会学術集会開催期間中、委員長が日本獣医学会プログラム委員会に出席する(2019 年9 月12 日)。
(2) 下記の教育講演・シンポジウムを企画・開催する。
第162 回日本獣医学会学術集会においてJALAM シンポジウム「先端生体イメージング技術が切り拓く動物実験の新たな可能性」を開催する(2019 年9 月12 日)。
A) 第67 回日本実験動物学会におけるJALAM シンポジウムを企画する。
B) 第163 回日本獣医学会におけるJALAM シンポジウムを企画する。
3.情報・編集委員会
(1)JALAM NEWS LETTER「実験動物医学」No.53(2019.8)およびNo.54(2020.4)を編集し、本学会ホームページ(HP)に掲載する予定。
(2)本学会HP を改訂し,その内容を随時更新する。
(3)会員HP (http://jalam.jp/htdocs/)を管理運営する。
(4)第162 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2019 年9 月10 日に委員会開催予定。
4.研修委員会
本年9 月8、9 日に「I. げっ歯類及びウサギの獣医学的管理」を実験動物中央研究所(川崎市)で共催する。162 回日本獣医学会学術集会開催時(9 月10 日)に委員会を開催する。また、2020 年5 月の第67 回実験動物学会に合わせウェットハンド研修会「II. イヌ・ブタの獣医学的管理」を共催予定である。
5.実験動物学教育委員会
(1)委員会を1回(2019 年9 月10 日)開催する。
(2)実験動物学教育委員会のメーリングリストを通して、意見・情報の交換を行う。
6.実験動物法規等検討委員会
(1)第162 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2019 年9 月11 日に委員会開催予定。
(2)動物愛護管理法の改正に関する情報を収集する。
(3)動物愛護管理法関連法規等について、理事会から諮問された案件について検討し、その結果を理事会へ報告する。
7.前島賞選考委員会
第162 回日本獣医学会学術集会開催期間中、2019 年9 月11 日に委員会開催予定。
[4]2019-2020 年度予算(8/1〜7/31)
1.一般予算について
[5]その他
【 報告事項 】
1.2018-2019 年度会員数
日本実験動物医学会 会員数 合計395 名(2019 年7 月31 日現在)
2.2018-2019 年度入退者数
入会 29 名
退会 23 名(会費滞納による退会7 名)
日本実験動物医学会
2017-2018〜2019-2020年度役員会および委員会
<理事・監事>
会長(渉外担当理事兼任)安居院 高志(北海道大学)
副会長池 郁生(理化学研究所)
理事(会計・事務局担当)角田 茂(東京大学)
理事久和 茂(東京大学)
理事佐々木 宣哉(北里大学)
理事下田 耕治(慶応義塾大学)
理事鈴木 穂高(茨城大学)
理事古市 達哉(岩手大学)
理事(庶務担当)森松 正美(北海道大学)
監事黒澤 努(鹿児島大学)
監事橋本 道子(アステラス製薬)
<各種委員会委員長>
学術集会委員会佐々木 宣哉(北里大学)
研修委員会久和 茂 (東京大学)
実験動物学教育委員会古市 達哉(岩手大学)
情報・編集委員会鈴木 穂高(茨城大学)
前島賞選考委員会池 郁生(理化学研究所)
実験動物法規等検討委員会下田 耕治(慶応義塾大学)
理事会報告
2019-2020年度第1回日本実験動物医学会理事会議事録
日 時: 2019年9月10日(火)10:00~12:00
場 所: つくば国際会議場 小会議室402
出席者: 安居院、池、角田、久和、佐々木、下田、鈴木、古市、森松(以上理事)、
黒澤、橋本(以上監事)
議題
1.総会資料の確認
•議事〔2〕2018-2019年度決算報告において、総会資料の2018-2019年度決算報告2)「支出の部」勘定科目「9.雑費」の備考に「残高証明発行手数料102円」の記載がないこと、議事〔4〕2019-2020年度予算案において、総会資料の2019-2020年度予算案1)「収入の部」勘定科目「受取会費」の備考の会員会費に、「円」の記載がないことが分かり、総会において口頭で説明することとした。
•その他については総会資料通り承認された。
2.JALAM会計繰越金の削減策について
•安居院会長から獣医学会が本会を含む所属研究団体に対して繰越金(余剰金)を有する場合に所属団体経費配分額を削減する方向で検討していることが説明され、本会活動の活発化により余剰金を減らすこと、また、40万円を目処に理事会の判断で支出を昨年度よりも増額して委員会活動等に使用すること、それに関する勘定科目は、2019-2020年度予算案1)「収入の部」勘定科目「雑費」の備考の「その他」20,000円を400,000円として対応することを総会に諮ることが承認された。
3.その他
•角田事務局担当理事より除名予定の10名の会員が示され、1名については継続希望とのことで会費納入されたことが確認できた段階で会員継続とし、残りの9名については除名が承認された。
報告事項
1.その他
•特になし。
2019-2020年度臨時理事会議事録
日 時: 2019年9月11日(水)14:20~14:30
場 所: つくば国際会議場 第9会場
出席者: 池、角田、下田、鈴木、古市、森松(以上理事)、黒澤(監事)
欠席者: 安居院、久和、佐々木(以上理事)、橋本(監事)
議題
1.前島賞受賞者の決定について
池 前島賞・功労賞選考委員会委員長より選考委員会での審議結果が報告され、下記の通り受賞者を決定した。
守屋 大樹 会員(大阪大谷大学)
受賞課題
「腫瘍細胞死誘導時の抗腫瘍免疫増強にDAMPs分子を介した腫瘍浸潤樹状細胞の所属リンパ節への移行促進が関与する」
2.その他
理事数名から、受賞者選考についてJALAMへの貢献度をもう少し考慮してもよいのではないかという意見があり、今後、前島賞・功労賞選考委員会で選考方法等について検討することとした。
以上
委員会報告
1.実験動物学教育委員会
委員長:古市達哉(岩手大)
委 員:横須賀 誠(副委員長、日獣大)、安居院高志(北大)、浅野淳(鹿児島大)、
伊豆弥生(岡山理科大)、越後谷裕介(日大)、大杉剛生(酪農大)、
岡田利也(大阪府大)、角田茂(東大)、木村透(山口大)、久和茂(東大)、
佐々木宣哉(北里大)、佐々木隼人(北里大)、佐藤雪太(日大)、
竹内崇師(鳥取大)、田中あかね(東京農工大)、塚本篤士 (麻布大)、
富岡幸子(鳥取大)、二上英樹(岐阜大)、橋本統(北里大)、森松正美(北大)
(1)第162回日本獣医学会学術集会(つくば国際会議場)において委員会を開催した(2019年9月10日)。講義、実習および獣医学モデル・コア・カリキュラム等について意見交換を行った。
(2)実験動物学教育委員会メーリングリストを利用して、獣医学教育モデル・コア・カリキュラム (実験動物学講義、実験動物学実習)の改訂作業を行なった。
(3)実験動物学教育委員会メーリングリストを利用して、講義・実習に関する意見交換を行った。
2.学術集会委員会
委員長:佐々木宣哉(北里大)
委 員:岡村匡史(副委員長、国際医療センター)、北村浩(酪農大)、花木賢一(感染研)、
佐々木隼人(北里大)、越後谷裕介(日大)、小久保年章(放医研)、綾部信哉(理研)
(1)下記の通り、教育講演・シンポジウムを企画・開催した。
第162回日本獣医学会学術集会(つくば国際会議場)
日本実験動物医学会シンポジウム 2019年9月12日(木)9:00~11:00
テーマ「先端生体イメージング技術が切り拓く動物実験の新たな可能性」
(2)下記の通り、教育講演・シンポジウムを企画・開催する。
第67回日本実験動物学会総会
日本実験動物医学会シンポジウム
日本実験動物学会総会が中止となったため、誌上開催となった。
テーマ「宇宙環境を利用した生物研究の現状」
(3)第67回日本実験動物学会総会開催時に開催される予定の委員会は中止となった。
3.情報・編集委員会
委員長:鈴木穂高(茨城大)
委 員:伊藤麻里子(副委員長、名大)、綾部信哉(理研)、大沼健太(日本たばこ産業)、
和頴 岳(ヤクルト)、近藤友宏(大阪府大)、明貝俊彦(岡山理科大)
(1) JALAM NEWS LETTER「実験動物医学」No.53(2019.8)を編集し、本学会ホームページ(HP)に掲載した。
(2)本学会HPを改訂し内容を随時更新した。
(3)JALAM-ML(jalam@umin.ac.jp)および会員HP (http://jalam.jp/htdocs/)を管理運営した。
4.研修委員会
委員長:久和 茂(東大)
委 員:中村紳一朗(副委員長、滋賀医科大)、岡村匡史(国際医療研究センター)、
倉岡睦季(日獣大)、小久保年章(放医研)、今野兼次郎(ボゾリサーチ)、
高木久宜(日本エスエルシー)、林元展人(実中研)、藤澤彩乃(東大)
(1)2019年5月および9月に「I. げっ歯類及びウサギの獣医学的管理」のウェットハンド研修会第2回を実施した。
(2)第162回日本獣医学会学術集会期間中 2019年9月10日(火)9:00~10:00に委員会を開催した。
5.前島賞選考委員会
委員長:池 郁生(理研)
委 員:三好一郎(副委員長、東北大)、小野悦郎(九大)、加藤啓子(京都産業大)、
鈴木樹理(京大)、杉山文博 筑波大)、中村紳一朗(滋賀医大)、山中仁木(長崎大)
(1)第163回日本獣医学会学術集会開催時、委員会開催予定。
6.実験動物法規等検討委員会
委員長:下田耕治(慶應大)
委 員:大沢一貴(副委員長、長崎大)、笠井憲雪(東北大)、二上英樹(岐阜大)、
武井信貴子(イナリサーチ)、横山政幸(武田薬品工業)
(1)第162回日本獣医学会学術集会、国立研究開発法人農研機構動物衛生研究部門(つくば国際会議場)において第1回委員会を開催した。
(2)「動物の愛護及び管理に関する法律」について意見交換した。
(3)第163回日本獣医学会学術集会、山口大学(吉田キャンパス)において第1回委員会を開催予定。
日本実験動物医学専門医協会(JCLAM)
1.JCLAMからの挨拶
日本実験動物医学専門医協会
会長 黒澤努
JCLAM(日本実験動物医学専門医協会)はJALAMの一部ではありますが、独立して活動しております。前回のニュースレターでご紹介した通り、IACLAM(国際実験動物医学専門医協会)の創立団体会員でもあります。IACLAMはWVA(世界獣医師会)の会員であります。WVAは主に各国を代表する会員で構成されていますが、それ以外に国際的地域団体および国際的枠組み中心団体もメンバーとなれます。わが国を代表する会は日本獣医師会であり、これまで日本獣医師会の幹部(主に会長、副会長)がアジア、オセアニア地区代表として理事を送り出してきております。直前までは酒井建夫先生(日本獣医師会副会長)がアジア、オセアニア地区を代表して理事を務められました。専務理事の境副会長によれば今回は韓国獣医師会と相談の上、韓国から理事を送り出そうとしていたとのことでした。WVAの役員は3年おきに改選されまして、2020年がちょうど改選の時期となり、4月に開催される総会にて新しい役員が最終決定されます。役員会は会長、直近前会長そして選出会長の3名の大幹部と各地区および国際組織からの14名の理事で構成されております。大幹部は選出会長となりますと3期、9年にわたって大幹部を務めるということで、安定した継続性を保っております。今回の役員改選にあたって2つのポストについて本会が深く関与しておりますのでご報告しておきます。
まず新会長ですが、これはIACLAMからの推薦を受けて3年前に選出会長に当選した、カナダグエルフ大学のパット・ターナー教授が既定通り選出されました。彼女は長らくWVAの理事も務められましたが、いずれもIACLAMからの推薦で国際的枠組み中心団体に割り当てられている理事のポストの選挙を勝ち抜いて務められたのです。そして3年前の選挙でぜひ次期会長を狙いたいということでJCLAMも応援してめでたく当選されていました。すなわち本年から3年間は実験動物医学の専門医である方がWVAのリーダーシップをとってゆくわけです。
続いて私事ですが、パット・ターナー先生が作り上げてきたWVA内の実験動物医学の位置をさらに高めたいとの思いから、JCLAMの会員に諮り、IACLAMの代表として理事選挙に出馬することとなったのです。しかし、ACLAM(米国実験動物医学専門医協会)はその会員をIACLAM理事候補者として推薦してきましたので、そこでまずIACLAM内で選挙が行われました。これはIACLAMの理事12名で選挙がおこなわれたとのことです。JCLAMからのIACLAM理事の先生方の踏ん張りにより、私がIACLAMを代表する理事候補者として選出されました。続いてWVAの理事選挙が行われました。先輩のパット・ターナー先生からは選挙キャンペーンで頑張るように叱咤激励されましたが、我が国の通例では学会の役員の選挙キャンペーンなどあまり聞いたことがありません。せいぜいやっても選挙権を持っている親しい方々に内々に協力をお願いするようなことはあったかもしれません。しかし、私は選挙キャンペーンなどやったことがありませんでしたので、IACLAM会長のヒルトン・クレイン先生と先輩のパット・ターナー先生のご指導の下、初めての経験をさせていただきました。幸いこれが功を奏したか、理事選挙にて私が選出されることとなりました。当然選出されたからにはまずWVAの発展のために汗をながさねばなりませんが、推薦母体はIACLAMですのでパット・ターナー会長に協力して、実験動物医学の発展を意識した活動をしようと思っております。JALAM/JCLAMの先生方のご支援を期待しております。当然IACLAMを通じてパット・ターナー先生に実験動物医学に関するWVAへの要望などを出すことの方がより強力ではありますが、私でよろしければ日本語でご要望も承れますので遠慮なくお伝えください。
動物愛護法が2019年に改正され、いよいよ施行の時期を迎えました。種々の改正が行われた中から実験動物医学に関係すると思われる個所を点検してみますと、まず第41条の2 獣医師による虐待の通報の義務化があります。これまで努力義務であったものが義務化されました。ここで実験動物が第41条の2に該当するかについて議論があるようですが、環境省の担当官の説明では、この条項にとくに実験動物を除く規定がないので、該当するとのことです。すなわち我々も実験動物管理者である獣医師として、みだりに殺された、傷つけられた、虐待されたと思われる動物を発見した際に、遅滞なく都道府県等に通報することが義務化されました。これは今後本会並びに関連学協会などと相談して、どのような場合があるかについてあらかじめ考え方を整理しておくべきと思われます。動物実験反対運動家は動物実験すること自体が虐待であると主張しますが、我々は3Rsの原則に沿って行われる動物実験が虐待だとは考えられないわけで、動物実験を必要とするバイオメディカルサイエンスの健全な発展のために我々が最も努力すべき問題であろうと思われます。とりわけRefinement(苦痛の軽減)に関してはその適切性について判断する義務が生じたように思われます。研究の目的などをよく理解して、その上で十分な苦痛軽減策がとられていなければ虐待とされるわけですので、我々の義務は大変責任の大きいものと思われます。多くの会員は研究機関、企業などの組織の一員でありますから、みだりに組織内の秘密を漏洩することは組織内規則等で禁じられているでしょうから、当然それを頭の片隅に置くべきではあります。しかし、今回は法律により定められた義務ですので、組織内規則より上位で規定されていることは疑いようもなく、逆に今回の改正に合わせて組織内規定を変更すべきかもしれません。報告先は都道府県等と明確に定められていますので、組織の上司であったり、組織の長ではないこととなります。JALAM、JCLAMが協力して具体的な方策、例えばガイドラインなどを作成する必要があるように思われます。
さらに今回改正では附帯決議が出されました。その13に”諸外国のアニマルウェルフェア及び脊椎動物の苦痛の感受性の調査研究、制度運用事例等の収集・整理、5つの自由に配慮した制度の理解の浸透・周知等 ”があります。特に今回は附則において8条の1項(1)動物を取り扱う学校(2)試験研究・生物学的製剤の製造その他の科学 上の利用に供する動物を取り扱う者および9条の3項・動物が科学上の利用に供される場合について検討されることとなりました。当然これは附帯決議にある諸外国の事情を調査研究することとつながっているようですので、注目する必要があります。
そうこうしているうちにAVMA(米国獣医学会)は動物の安楽死指針を本年初頭に改訂し、公表しました。これについてはドラフトの段階でACLAMからIACLAMに対して、意見を求められておりましたので、JCLAM会員はすでに改訂内容を知っていたわけです。そこで私はJCLAM会長としてAVMAに和訳の翻訳を行う旨通知しております。実際的な翻訳活動は従前どおりJCLAM理事の鈴木真先生と行おうと企画していて作業を開始しております。現在理解できている大きな変更点はゲッ歯動物の二酸化炭素による安楽死法の二酸化炭素濃度に関するところであろうと思っています。今後翻訳作業が進みますとほかにも重要な改訂点がみつかるかもしれません。その際にはJALAMの先生方の専門知識を必要とする場合もあるかもしれませんので、その際にはぜひご協力いただきたくお願いしておきます。
2.2019-2020年度総会開催報告
開催日時:2019年9月12日 13:00~14:00
開催場所:第162回日本獣医学会学術集会 第9会場
<総会の成立>
委任状13名、出席者68名、合計81名(全会員131名)で総会は成立した。
<会長挨拶>
黒澤会長から、以下の内容の挨拶とともに開会が宣言された。
・国内では動物愛護法の改定もあり、動物実験における実験動物医学専門医の重要度が増している。
・海外ではIACLAMのメンバーの国・地域以外でも実験動物医学専門医の団体を設立していく動きが活発化しており、JCLAMもそうした動きをサポートしていくとともに、自身もよりしっかりとした組織に変革していかねばならない。そのためにレジデントプログラム制度を整備し、専門医の質の向上も図っていく計画としている。
・JCLAMがより充実した組織として運営されるためには、会員の協力がなくてはならな い。資格更新のためにJCLAMへの貢献を必須としたのも会員の組織運営への参加を奨励するためである。多くの委員会があるので積極的に参加していただきたい。
<議長指名>
運用規程では副会長が議長を務めることとなっているが、副会長が欠席のため、木村理事が議長を務めた。
<議事>
第1号議案 2018-2019年度JCLAM活動報告
総務部長から、以下のとおりJCLAMの1年間の活動内容が報告された。会員からの質疑はなく、賛成多数で承認された。
1.2018-2019年度実験動物医学専門医の認定
新規:21名(認定第157号~177号)、更新:23名
2.新委員会発足と活動開始
実験動物医学専門医資格更新にJCLAMへの貢献が必須となる新たな認定規則が発効し、理事改選後の第1期として新委員長の下でメンバーが選定され業務を開始した。
3.実験動物医学専門医資格認定単位対象プログラムの認定、登録 (認定委員会)
2018-2019年度の資格認定対象プログラムを認定し、参加者を登録した。
4.教育・研修会の開催
(1) The 7th JCLAM FORUM (学術委員会)
2018年9月13日:テーマ「創薬・医療機器開発におけるブタの利用」
(2) ウェットハンド研修会 (研修委員会)
第1回研修会:2018年9月9-10日「Ⅲ.サル類の獣医学的管理」(ハムリー株式会社)
第2回研修会:2019年5月12-13日「I.げっ歯類及びウサギの獣医学的管理」(福岡大学)
5.規則の制定および改定(総務部)
(1) JCLAM会則 (改定:総会審議事項)
第6条(役員)の第2項を以下のとおり改定し、任期を明確にした。
「2.役員の任期は理事選挙のあった年の総会後から次回選挙のある年の総会までの3年とし、再任を妨げない。」
(2)日本実験動物医学専門医協会 理事会運営細則
第3項、第4項および第6項を改定した。(理由:理事の任期が(3)に記載の委員長の任期と異なる場合の扱いを明確にし、また、業務引き継ぎを適正に行えるようにするため。)
「3.理事の任期は会則に従う。ただし、会長指名理事の任期は、承認を受けた日から次の理事が承認されるまでとする。
4.会長が必要と認めたものは理事会への出席を求める事ができる。ただし議決権はない。
6.電子メールでの審議のため、理事会メーリングリストを設定し、全ての理事および第4項で許可されたものを登録する。」
(3) 日本実験動物医学専門医協会 委員会運営細則 以下の委員会運営細則を作成し発効した。
6.認定試験問題の作成と評価(試験問題作成委員会、試験問題検討委員会)
(1) 試験問題作成委員会:
①2018-2019年度認定試験の採点、試験問題検討委員会からのコメントをレビュー、
結果の公開
②2019-2020年度認定試験問題の作成
(2) 試験問題検討委員会:
①2018-2019年度認定試験問題の適正検討
7.国際的活動(国際渉外委員会)
(1) 国際実験動物医学専門医協会(IACLAM):具体的活動は、別項を参照
(2) AAALAC Delegateとして運営に参加
8.JCLAM活動のサポート(総務部)
(1) IT活用:公開website(日本語/英語)の維持、JCLAMの会員ページの運用、ML/掲示板による意見交換の場の提供
(2) 認定業務のサポート: 連絡窓口、計画&進捗管理
(3) JCLAM活動の記録
(4) 会計業務
第2号議案 2018-2019年度決算報告
総務部長から、2018-2019年度の会計収支報告および決算報告がなされた。会員からの質疑はなかった。
監事から、監査結果の報告がなされた。
・会計決算:適正に処理されていることが認められた。
・業務監査:JCLAMから退会する際の説明が十分に納得できずに確執を持たれている方がいるように聞いている。3年分くらいの退会者の退会時の状況を調査して、対応に不十分な点がなかったか検証してほしい。
業務監査報告に対し、会長より以下のとおりコメントがあった。
・過去にも退会/生涯専門医への移行について不十分なところがあるとの指摘を受けており、それに基づき現在認定規則の改定を行うべく作業中である。
・監事からのご意見のとおり、過去数年の退会/生涯専門医への移行については調査し、理事会で協議したい。個人情報の観点から、総会での報告については理事会で対応を決める。
上記報告、および監事コメントへの対応について、反対意見はなく賛成多数で承認された。
第3号議案 2019-2020年度 JCLAM活動計画案
総務部長から、2019-2020年度の活動計画について報告された。
1.2019-2020年度および2020-2021年度実験動物医学専門医認定スケジュール確認
2.The 8th JCLAM Forumの開催
2019年9月12日:テーマ「日本における微生物モニタリングの現状」
3.ウェットハンド研修会の開催
第1回研修会: 2019年9月8,9日:「Ⅰ.げっ歯類及びウサギの獣医学的管理」
(実験動物中央研究所)
第2回研修会: 2020年5月 :「Ⅱ.イヌ・ブタの獣医学的管理」(場所未定)
4.委員会活動計画
(1) 認定委員会
・2019-2020年度 DJCLAMの認定
・2020-2021年度更新・新規申請者の書類審査
・資格認定単位対象プログラムの選定
・認定規則の改定
(2) 試験問題作成委員会
・2019-2020年度認定試験の採点
・2019-2020年度認定試験問題の公開
・2019-2020年度認定試験問題作成数の認定
・2020-2021年度認定試験問題の公募
・2020-2021年度認定試験問題の作成
(3) 試験問題検討委員会
・2019-2020年度認定試験問題に対するコメント募集
・2019-2020年度認定試験問題、コメントのレビュー
(4) 試験実施委員会
・2019-2020年度認定試験の実施(2019年9月9日)
・2020-2021年度認定試験受験者への案内送付
*理事会からの提案:認定試験当日に災害が発生し受験者が時間通りに集合できない場合、試験実施をどうするかは試験実施委員長に一任する
(5) 学術委員会
・第8回JCLAM Forumの開催(2019年9月12日)
・第9回JCLAM Forumのテーマ及び演者選定
(6) 研修委員会
・2019-2020年度 ウェットハンド研修会の準備及び開催
・2020-2021年度 ウェットハンド研修会の計画立案
・ウェットハンド研修に関する規程の作成
(7) 国際渉外委員会
・IACLAM
① Strategic Plan作成:面前会議への参加
② IACLAMプロジェクト活動:「げっ歯類のCO2による安楽死」、「実験動物医学専門医の教育と研修」、その他
③ 他国の実験動物医学専門医協会設立への協力:インドにおける設立準備会議への参加
④ 情報・考え方(意見)の共有
⑤ WVA理事選挙への立候補(JCLAMからの推薦)
・AAALAC Delegate
① ビジネス会議への参加(ビデオ参加)
② 情報の共有
(8) レジデントプログラム委員会
・レジデントプログラム案を作成、2020-2021年度制定の予定
(9) 将来検討委員会
・中長期的な「めざす JCLAM像」案の策定
(10) 認定試験レビューWG
・JCLAMの認定試験のあり方について検討を継続
(11) 総務部
・JCLAM事業、各委員会活動、JCLAM会員の活動を継続してサポートする
(スケジュール管理、ITサポート、記録、会計等)
・旅費規程の改定: 海外出張の規程の追加等
質疑応答・承認
「認定試験当日に災害が生じた場合、試験の実施は試験実施委員長に一任する」との規定について、「試験実施委員長の責任が重すぎる。予めルールを定めた方がよいのでは」との質疑があった。会長から「その点は理事会で十分に議論した。災害により受験者が来られないというのはいろいろな状況が想定され、全てを文書として規定できるものではない。試験実施委員長はJCLAMの理事で業務執行責任者であることから、状況により適切に判断していただくのが適当と理事会で決議した。」と回答がなされた。
このほかに質疑はなく、上記質疑への回答も含め、活動計画案は賛成多数で承認された。
第4号議案 2019-2020年度会計予算
総務部長から、2019-2020年度の会計予算案が説明された。ウェットハンド研修の計画が未定であることから、その予算については変動が大きくなる可能性があることが説明された。また、これまでにない項目として海外出張用予算、30万円を計上したことが説明された。
質疑応答・承認
監事から、「海外出張費30万円の出費の適切性を明確にするべく旅費規程を最初の出張開始までに改定するべき。また、次回の総会承認は必要ではないか」とのコメントおよび質疑があった。会長から、出張までに旅費規程は改定の予定であること、JCLAMの業務規程は理事会承認で発効できることが回答として示された。
このほかに会員からの質疑はなく、予算案は賛成多数で承認された。
3.第13回理事会報告
日時2019年9月10日 16:00-18:00
場所第162回日本獣医学会 第2会議室
出席者【理事】黒澤、安居院、池田(た)、伊藤(麻)、木村、黒木、瀬戸山、高橋、佐々木(宣)、鈴木(ビデオ参加)、花井 【監事】笠井、佐藤
1.認定規則の改定
生涯専門医、復帰登録および予備登録に関し、特に登録期間中のJALAM会員維持の必要性、自己都合による復帰登録・予備登録への登録、更新時に更新単位が不足した場合の救済について再度議論を行った。多数決により以下のとおり決定した。(賛成10票、反対1票)
生涯認定専門医復帰登録予備登録
JALAM会員維持不要必要不要
JCLAM情報共有可可不可
JCLAM肩書日本実験動物医学専門医協会-生涯専門医 (DJCLAM-ret)DJCLAMとして認められない(肩書に使用できない)DJCLAMとして認められない(肩書に使用できない)
新規合格後に認定を延期したい場合対象外選択可選択不可
更新時に更新単位が不足した場合対象外選択可:復帰希望(更新)時は専門医として登録されていた直近5年間の単位+復帰登録期間に受講したセミナー等の単位(+認定試験で獲得した点数)の合計を審査選択可:復帰希望(更新)時は専門医として登録されていた直近5年間の単位(+試験の獲得点数)で審査
更新時の選択選択可
(条件について審議を継続)選択可:復帰希望(更新)時は専門医として登録されていた直近5年間の単位+復帰登録期間に受講したセミナー等の単位(+認定試験で獲得した点数)の合計を審査選択可:復帰希望(更新)時は専門医として登録されていた直近5年間の単位のみ審査
自己都合
(専門医として登録されている期間の任意の時点で申請可能)対象外選択可。復帰後の更新時は専門医として登録されていた直近5年間の単位+復帰登録期間に受講したセミナー等の単位の合計を審査選択可。復帰後の更新時は専門医として登録されていた直近5年間の単位を審査
Active会員への復帰5年間は復帰可。復帰時は更新手続きを行い、専門医として登録されていた 5年間の単位を審査5年間は復帰可。復帰後最初の更新は、専門医として登録されていた期間が5年間(以上)となる年5年間は復帰可。復帰後最初の更新は、専門医として登録されていた期間が5年間(以上)となる年
退会希望者対象外対象外自動的に登録される。
抹消5年毎の更新連絡が途絶えたとき5年以内に復帰手続き